ご挨拶

1975年「原製陶所」という名前で植木鉢を専門に作るメーカーとして産声をあげました。場所は「やきものの街」愛知県瀬戸市の山の上。およそ千年の歴史を持つ瀬戸にあってメーカーとしては最後発でしたが創業者である前社長は地元の問屋を一切通さず自ら日本全国に販路開拓していきました。お得意先は当時から生産農家さん、花市場、花屋さん。自ら足を運んでお客さんに語りかける。その手法は今も変わりません。1991年に法人化して「株式会社はらセラム」という社名になりました。

前社長の命を受けて日本で一番社長にふさわしくない人間と自覚している私が代表に就いたのは2016年。こんな私がこれだけは大切にしていかなければいけないと考えていることが二つあります。一つは何があっても会社を潰さないこと。もう一つは社員もパートさんもやりがいを持って生き生きと業務が出来るような環境を作ること。

弊社には定年制がありません。現在も70代のパートさんが複数活躍しています。
営業として奮戦してくれている若者たちは入社以来一度も辞めたいと思ったことが無いそうです。毎日が楽しくて仕方ないそうです。自分だけでなく働く仲間の労働条件を良くしていくためには気持ちを一つにしていけば達成できる。自らの努力でやりがいと生きがいを日々の業務に見出しているからなのです。

大家族経営を目指しています。スタッフの中には共稼ぎ家庭もあります。基本残業が無いので保育園のお迎えはお父ちゃんです。その子どもたちが社会に出ようとするとき「お父ちゃんの会社で働きたい」と言ってくれるような会社にしていくことが目標です。
大家族は誰かの喜びが自分の幸せとなり、誰かの悲しみには優しく寄り添っていきます。
こころ暖かい大家族が出来るとどんな困難も乗り越えていく力を持つことになります。

常に社会の変化を感じ、お客様が必要とするものを供給していくような商品開発も進めていきます。
社員が生き生きとしてると自然とお客様の支援をいただける。やがて会社の発展と永続に繋がっていくと私は確信しています。

代表取締役 中村広治